土地の売却は土地面積と価格の手ごろ感も重要!
相続された土地がある、ずっと長年暮らしていた家があった土地だけど、自分は別のところに家を構えたので、そこに家を建てて済む予定はない、という場合、所有していても税金もかかるので、売却したほうが得策な場合もあります。
土地の値段はぱっと見ただけですぐにはわかりにくいものですし、相場というものも、ひとつとして同じ条件の土地はないわけですから、いくら、とは言い切れない面もありますよね。
また売り方によって、売却価格に差が出る、得をしたり、あるいは損してしまう場合もあるようです。
ここでは土地を売却したい場合に、より高く売るには、どんな方法があるのか?
少し見ていきましょう。
土地の値段はどう決まる?
土地の値段といっても…、土地なんて、「一生に一度買う、あるいは売ることは一回あるかないか」という方がほとんどではないかと思います。
それなのに、一般的なモノの値段のように、明確にいくら、定価、参考上代のようなものもないですから、自分の土地がいくらくらいのものなのか、いくらで売れれば採算があってるか、得なのか、そんなことも分かりにくい。
でもある程度、相場に近い金額を事前に知ることはできるようですね。
例えばその地域のなかで、売買された「同じような広さ、条件の土地」の値段をリサーチする。
こうすることで、「ある程度」ではありますが、自分の売りたい土地がいくらくらいなのか?ということをおおよそ知ることができます。
まずは、ある程度自分の土地がこの広さでどのくらいの価格に「なりそうか」ということを把握しておきましょう。
査定を利用するのも、相場を把握するにはよい方法
おおよそ土地の値段を把握できたとしても、実際にその値段で売れてのことですよね。
このくらいの値段かな、と思っていても、売れてくれなければ、お金は1円も入ってきませんから、極端にいうと、その土地にお金を払いたいと思ってもらえていないとも考えられます。
またこのくらいと思って売りに出してたとしても、内見などまったく反応がないとなると、下手したら「売れない土地」とも考えられますし…。
実際、郊外の土地の場合、まったくニーズがかみ合わず、せっかく土地をもっていても、売りに出しても無反応、ということもけっこうにあるんだとか。
売却を検討した際にも、依頼した会社だけに価格を査定、売却の依頼をするだけでなく、それ以外の会社にも、査定を依頼したり、売れるようにするにはどうしたらいいか?ということを積極的に相談することも、スムーズに売れてくれない土地の場合必要なのかもしれません。
大きい土地の場合、ところによっては分割売却がオトクになることも!
また、実際にあった話なのですが、比較的広い土地の場合、すぐに売れないときなどは、目先を変えると売れる、ということもあります。
どういった目先を変えていくのか?というと、例えば「分割」して2つの土地として売りに出す、とか。
実は以前所有していた土地を売却しようと不動産にお願いして売りに出していたことがあるのですが、これがうんともすんともいかない感じで、数か月なにもなく過ぎてしまったときはかなり焦りました。
でもその後になって、たまたまその土地を2つに分割して売りにだしたら、これがびっくりするくらい早くに反応があり、なんと2つともかなりスピーディに売却が進みました。
しかも!
もともと1つの土地として売却の際想定した価格よりも、2つ合算して高く売れたんです。
その時の勝因は、たまたまその地域の戸建ての広さが、2つに分割した土地のニーズと合致していたことが大きかったんだとは思っているんですが…。
それにしてもまったく反応がなかったものが、2つにして売りに出しただけで、こんなにも条件よくスピーディに売却が進む場合もあるってこと。
買い手が「買いたい」と思える広さか、場所か、といったことも、スピーディに売却に至るかということなんでしょうね。
まとめ 今ある土地を、客観的に「買いたい」と思えるかどうか考えよう
実例としてあげた、土地1を2分割にして売却、というのも、一概にどの土地でも分割すればいい、というものではありません。
要はその土地を自分が買う側だったら「欲しいと思えるかどうか」を客観的に考えてみることが大事なのだと思います。
需要と供給がうまく合えばすんなり売れますし、さらに言えば、「欲しい」買い手が複数いるような状況だったら、「より高く売れる」場合も期待ができるということ。
売りに出したものの、反応が鈍い、という場合は、今一度こういった視点に立って、売り方に変化を付けてみるというのもありかもしれません。