空いた土地の維持管理費用について詳しく紹介

 

基本自分が何か目的意識をもって、探して購入した土地であれば、その後想定した時期に家を建てるとか、事業用の建物を建てるなど、計画しているものですよね。
しかし、親族から相続された土地などの場合、自分自身の生活拠点とかけ離れた場所にあったり、あるいはもう家を購入しているなどで、どうしたらいいかわからず宙ぶらりんになっている、という方も多いようです。

 

しかしそのような土地であっても、自分の名義にしたからには、さまざまな費用が出ていくものなのです。
ここでは空いた土地の維持管理費用はどのようにかかるか、所有している土地をどうしていくべきか、といったことを考えてみました。


 

所有している土地をどうしていくべきか

 

土地を持ってると、何もしなくても、お金が出ていく!

 

遺産相続などで引き継いだ土地、最もいいのは、家を建てるなどして、住まうことでしょうか。
でも、田舎の土地などだと、今暮らしている町から遠いとか、仕事で転勤が多いので家を建ててもそこにずっと住めないなど、さまざまな事情がある場合もありますね。

 

また土地を活かすにしても、いろいろ行動を起こさなければならず、日々の生活に追われていると、ついつい後回しにしてしまったり、面倒に感じることも…。
でもそのように放置状態にしているだけでも、土地の名義人はあれこれお金を払わなければならないものなのです。

 

その最たるものが「固定資産税」の類です。
「固定資産税」は毎年かかるものですので、土地を持ち続けている限り、毎年おおよそ同じ額のお金を支払い続けなければなりません。
何かで活用していて、いくばくかでもお金が入って来ていれば、そこから賄えますが、そうでなかったら、自分の給料や蓄えから払うことになります。
何もメリットと言えそうなことがないのに、お金だけ出ていくんですね…。

 

場合によってはそれ以外にも、あれこれお金が出て行ってしまうのです。

 

土地を維持するためにかかる諸々のお金とは?

 

何も建っていない、更地であっても、「維持管理されている土地だ」という意思表示をしておく必要があります。
それはなぜか?
そういった意思表示がないと、第三者が勝手に足を踏み入れることになるからです。

 

「足を踏み入れるくらいいいじゃないか」と思うかもしれませんが、これがかなりリスキーなのです。
アリがちなのは「犬の散歩」とか「子供たちの遊び場と化す」あるいは「不法投棄」など。
「犬の散歩」のマナーは100%いいとは限らないですね…道端でもなかなかのものが放置されてることがごく普通にありますから、管理していると思われない土地だと無法地帯のように放置されるかもしれません。

 

また「子供たち」が遊ぶくらいいいだろうと思うかもしれませんが、そこでケガをしてトラブルになったり、その土地から近隣にボールなど遊び道具が飛んでしまい、管理人としての責任を問われる可能性も…。

 

そして一番厄介なのが「不法投棄」。
モラルの問題ではありますが、人目につかないとわかると、悪い考えの人はこぞってその土地にあれこれ持ち込むんですね。

 

こういったことにならないためには、土地に入られないようにする柵、管理地であることを示す看板などを作る必要がありますし、管理されているとわかるようにするには、雑草が生えたらそれなりに刈っておくとか、ごみがあればそれを取り除く必要もあるでしょう。
こういった諸々のことで維持管理するのに、費用がかかるのです。

 

さらに遠方にいてこういったことが自分でできない場合だと、ご近所の方などに頼んで、維持管理してもらうしかない場合もありますから、その場合はその方にも多少管理費用を払う必要も出てくるかもしれない。

 

ただ土地を持っている、というだけでも、いろいろ気を回さなければなりませんし、費用もけっこう掛かるものなんですね。

 

土地があるなら、何か活用できないか検討を

 

現金で相続を受けても、銀行などの金利はほぼゼロ金利といった感じですが、それでも元本割れしませんし、1円2円とわずかばかりでも増えますね。
でも土地はただ持っているだけでも税金や維持管理費は出ていくものなんです。
ならば、その土地を何かのかたちで活用してみることを考えてみるべき。

 

いくらかでもお金が入ってくれば、維持管理費プラスアルファくらいにはなりかもしれません。
しかし、田舎の土地となると、そういうことも厳しい場合も…。

 

そうなれば、早いうちに「手放す」「現金化する」ほうがむしろオトクということも、ありえなくないかもしれません。

 

まとめ 維持管理費用が気になるなら、まず土地の価値を知っておこう

 

譲り受けた土地は、放置してるだけでも維持管理費、税金が出て行ってしまいます。
活用できるのがベストですが、できる土地ばかりでもありませんから、もし出ていくお金が気になるなら、「手放す」「売却して現金化」も考えてみましょう。

 

すぐに売る売らないは別としても、「その土地にどのくらいの価値があるのか」を知っておいて損はありません。
一度まず土地を査定してもらったり、また活用についても相談してみると、何かとプラスの方向に進めるのではないでしょうか。