akippa(あきっぱ)で駐車場を有効活用する際のメリット・デメリット(貸主編)

 

筆者も車で出かけたときにちょくちょく利用するようになった便利なパーキングサービスが「akippa」。
最近はコインパーキングも多くなり、値段も落ち着いてきましたが、ある程度行った先にパーキングがあるのを確認していっても困るのが「満車」になっている場合。
そうなると泣く泣く遠かったり、高いほうのパーキングに入れるしかありませんが「akippa」なら事前に予約ができるので、悠々出向くことができるんです。

 

ここではそんな「akippa(あきっぱ)」はどういったサービスなのか、また自身が「貸主」になった場合のメリットやデメリットについて、調べてみました。


akippa(あきっぱ)で駐車場

akippa(あきっぱ)とは?

 

自身が所有している家のパーキングスペースや、空地をほとんど「そのまま有効利用ができる」のが「akippa(あきっぱ)」。
簡単にいうと、空いた土地をそのままコインパーキングと同じようなスパンで貸し出しできるサービスです。
大掛かりな機器や機械などを導入する必要もなく、パーキングスペースとして成立している土地なら、ほんとにそのままの状態で、「今すぐ運用することができる」サービスなのです。

 

貸し借りの流れ

 

借りる側のシステムをまず知ろう

 

そのままで、と言われても利用したことがなければよくわからないですね。
まず借りる側のシステムを簡単に説明します。
借りる側はパソコンやスマホで「akippa(あきっぱ)」に登録(クレジットカードなども)して、自分が借りたいエリアを検索します。
するといくらで借りられるか、空いているかが表示されますので、そこからチョイスして〇月〇日一日、とか何時から2時間など区切って予約でき、15分単位などでも借りられます。
決済が済むと、具体的にその駐車場の停める場所など詳細が示される、というもの。
30日前から予約でき、また満車でもキャンセル通知を受け取ることができるなど、細やかなサービスが行き届いています。

 

 

貸したい場合の流れ、システムは?

 

空地を有効活用したい!「akippa(あきっぱ)」に貸したい!という場合は、ネットから資料請求もできますし、電話やファックス、インターネットから登録もできます。
登録したら、自身の持っているパーキングスペースの写真をいくつかアップロードし、登録が完了したらすぐに運用を開始できます。
登録する情報は以下のようなもの。

 

  • 運用するパーキングエリアの所在地
  • パーキングエリアの形態(機械式、平地、個人宅など)
  • 貸出の設定(時間、曜日など)

こういった登録が終わったあとに、審査が行われて、通れば「akippa(あきっぱ)」に掲載され、運用を開始できます。          

 

「akippa(あきっぱ)」のメリット・デメリット

 

貸し出す側からみたメリット、デメリットは以下のようなものがあります。

メリット 

 

  • 空いたスペースを有効利用できる
  • 初期費用、運用費用が0円
  • 運用している間のトラブルもフォローがある

デメリット

 

  • 借り手が全くいないと収入が0の場合もある
  • 予約していないのに停められる可能性もある
  • パーキングスペースを破損されるリスクがある
  • 報酬は半分が「akippa(あきっぱ)」の取り分なのでそれほど稼げない

 

 

今まで活用していなかったスペースを活用できる、というのは大きなメリットですが、デメリットもけっこうありますね。
特にこれは…と思ったのが、「破損」などのトラブルです。
慣れない駐車場に停めるわけですし、不特定多数の人が、さまざまな大きさの車で乗り付けるので、カーポートは門扉の破損のリスクは大きくなりますね。

 

ですがこういったときの「akippa(あきっぱ)」側の対応は、「破損させたユーザーを追跡」「特定したユーザーと貸主との連絡先交換」まで。
その後の原状回復に関しては、貸主と破損させたユーザーの間で行わなければならない、ということだそうです。
これだと、破損させたユーザーの性格などによっては、かなり厄介な話になりそうですね。

 

評判は?注意点は?

 

何もない空地を有効活用する方法として「akippa(あきっぱ)」を使うなら、ある程度は区画、フェンスなどを整備するとかは必要かもしれません。
まったくの砂利の土地で、区画も分からないと貸し出しは難しいでしょう。
また収益については、おおむね「そのエリアのコインパーキングの最安値より安い値段」が相場となっていますので、例えば1日500円のコインパーキングがあるエリアだと、498円とか、400円などという設定になっています。
借り手がいたとしても、マージンを50%持っていかれるので、1日借り手がいても250円程度の収入ということですので、これで固定資産税や整備した場合だとその費用まで賄えるかどうかは疑問ですね。

 

エリアによっては「全くニーズがない」ところもあり、検索してもひとつも登録されてない地域もあります。

 

まとめ 「akippa(あきっぱ)」はそこまで大きく運用はできない

 

このサービスは、まったく無収入だった土地を活用する、という意味ではアリだと思いますが、ニーズのないエリアで、整備を必要とする土地の場合は足が出てしまう可能性もあります。
むしろ一軒家などの空いた駐車スペースや、月極めですでに運用しているところのほうがニーズがありそうですし初期投資もなしで良さそうです。
また運用できたとしても、50%はマージンで引かれるうえ、破損トラブルは自分で示談交渉というのも、マイナス材料です。
そこまで大きく運用できるものではないと、認識しておくべきでしょう。