空き地をコインパーキングにしたい場合どうしたら良いのか?

 

相続で譲り受けた土地などがある場合、そこに住む予定などがなければ、どうしても面倒で放置しがちです。
しかし放置しているだけでも、衛生面や管理の費用、税金は出ていく一方となってしまいますので、何か活用できないか、と考えるもの。

 

そういったときに一番シンプルなもののひとつが「時間貸し駐車場」「コインパーキング」ではないでしょうか。
ここでは空地をコインパーキングにする場合、どのように行動すればいいのか?ということを見ていきましょう。


どういった手順準備が必要なのか?

 

経営も自分でする場合と、委託がある

 

コインパーキングを自分で機材からなにからセッティングして、自営するのは正直困難です。
自己経営となると、設備投資だけでも、数台程度のコインパーキングで300万円~といったお金が必要になるようです。
それだけでなく、さまざまな事故やトラブルの対応や運営や管理もとなると、その労力は想像を超えるものになりそう。

 

今では複数のコインパーキングの事業者がありますので、まずはそのホームページをじっくり見て問い合わせてみることから。

 

この場合だいたいの運営業者がその運営をすべて代行してくれるので、契約したら特にコインパーキングの運営やトラブルの対応などは自分ではしなくて良いようです。
また運営業者によっては「一括借り上げ」のような形で、毎月「一定の収入」になるというケースもあるようです。
現地を確認してもらい、月々の金額の折衝などはあるでしょうが、契約してしまえば、あとは運営そのものはすべて業者におまかせ、でいいようですね。

 

これで一定の収入になるなら、空地にしておくよりかなり有利といえそうですね。

 

費用は?

 

事業を進めていくには、どんなものでもほとんどの場合「初期費用」がかかるものです。
ですが、コインパーキングの運営については、いくつか確認した限りでは、「初期費用なし」「維持費用なし」というのが見受けられました。
ですので、運営業者によっては、こういった初期投資のお金も必要なく、一定の収入を得られる、というところもありそうです。

 

これはかなりありがたいですよね。

 

運用問題、トラブルは?

 

コインパーキングの運営でのトラブルは、どういったことがあるのか?
それは以下のようなものがあります。

 

  • 駐車場内の機器、トラップなどの破損、故障
  • 法投棄
  • 不法に長期間車を放置される
  • 近隣からの苦情
  • 近隣での事故

 

さまざまなトラブルがあるものですが、こういった場合も、委託の場合は運営会社が代行してくれるので、一安心ですね。

 

確定申告や届け出、税金は?

 

コインパーキングで一定の収入を得るとなれば、「確定申告」のことも考えておかなければなりません。
収入が年20万円以下であれば、申告の必要がないとされていますが、別の仕事をしていて収入があったり、翌年から20万円を超えてきそうだ、という場合、事業を始めて「1か月以内に」開業届を税務署に出すことで、青色申告の制度が使えるようになります。

 

青色申告ですと、「複式簿記」をきちんと作ることで、最高で「65万円」の所得控除が受けられるのでおススメです。
筆者もど素人からこのような形で開業届を出し、毎年青色申告でしっかりと控除を受けています。
ネットで調べながら、また無料の会計ソフトを駆使すれば、そこまで難解ではないですから、チャレンジしてみてください。

 

また税金面といえば「固定資産税」も気になりますが、コインパーキングで運用している土地の場合は、住宅を建てたときのような軽減は残念ながらありません。

 

維持管理に対して黒字になるのか?

 

土地の活用としては、コインパーキングはどちらかというと「ローリスクローリターン」の部類です。
駅や商業施設に近いなど、ニーズが多いエリアにある土地であれば、思わぬ大きな収入になるケースもありますが、片田舎の土地などの場合、せっかくコインパーキングにしても、まったく利用されないということもあるかもしれません。

 

初期投資も少なく、またすぐに転用もしやすいビジネスではありますが、黒字になるかどうかは立地条件にかなり左右されると考えたほうがよさそうです。
かなりの田舎ですと、そもそもそのニーズがない、ということもあるかもしれません。

 

まとめ コインパーキングのニーズもないなら、手放すほうが早い

 

コインパーキングの運営会社のサイトを見ると、どんな土地でも、狭くても、何でも…と書いてはありますが、やはり地方など片田舎の場合は勝手が違います。
コインパーキングは投資も少なく、一定の収入が見込める、初心者でも比較的はじめやすい事業ではありますが、やはりその土地により向き不向きは大きいものです。

 

こういったニーズも低い土地だった場合は、この後も土地活用するのはかなり困難ですので、いっそのこと売却してみるのもひとつ。
持っているだけでも維持管理費用、税金は出ていくわけですから、売れるかどうかだけでも考えてみる価値はありそうです。